渉外活動変革プラン指導実践研修
2024年11月25日(月)~27日(水)の3日間、集合形式で開催しました。
渉外活動では本来訪問するべき先への訪問や、提案軸での推進活動が十分に行えていないという課題があります。渉外活動変革プランは、JAとして訪問すべき先(重点管理先)の基準を定め、継続的な訪問活動を通じた提案軸に基づくライフプランサポートの実践に取組めるツールとして開発されました。本プランの取組み方向は下図のとおりで、渉外担当者の活動見直しを主軸としています。本研修では新しい動き方を整理した資料や提案軸の推進を行うための各種資材などの使用方法を学び、JAへの提案に向け使いこなせるようになることを目的としています。
受講者が品川研修所に参集、グループディスカッションを実施している風景
これからの取組方向
~ライフプランサポートの実践~
〈本来訪問すべき先(=重点管理先)への定期的な訪問〉
- ・ライフプランサポートは、お客さまの ”一生涯” にわたる ”総合的な”金融ニーズにお応えし、お客さまとの信頼関係を構築する取組み
- ・将来的な取引関係を見据えつつ、JAとして総合的なサポートを行っていくべき先を訪問先として選定
- ・また、継続的な訪問活動により、お客さまのニーズを収集・蓄積
〈提案軸による推進〉
- ・お客さま一人ひとりの資産を目的別に色分けし、各々の資産の性格や、お客さまのライフプランに適したJAの商品・サービスの活用を提案する
研修は集合形式で品川研修センターにて行われました。ビジネスコンサルタント 角倉正晃講師、「渉外活動変革プラン」を所管する農林中央金庫JAバンクリテール実践部と連携して開催しました。研修3日間の実施内容や様子は次のとおりです。
初日は、ライフプランサポートを実践していくうえで、渉外活動変革プランの重要性等について講義し、受講生の認識をあらためて深めてもらいました。そして各県域の実態を共有し、「なにがネックとなっているのか、問題点はどこにあるのか」等、現状を把握したうえで、新たな気づきや本プランにて活用できそうなことを個人ワークやグループワークを通して、各自の県域における課題の洗出し行い、やはり渉外活動の変革が今必要であるということを再認識しました。
二日目は、本プランで用意されているツール類の使い方や使用するうえでのポイントなどを講義やリテール実践部からの補足説明をとおして理解促進を図りました。
そのうえで、自県域でのJA導入に向けて改めて課題整理などの個人ワークを実施し、グループ内で共有と意見交換を図ることで、新しい気づきなどを得る機会を設け、各受講者の「行動計画書」策定に向けて下地づくりを行いました。
受講者各々の県域事情は異なるものの、根幹の部分には共通した課題認識があり、解決に向けた気づきが得られたものと感じた二日目となりました。
研修カリキュラム
<主な研修カリキュラム>
三日目は、二日目で得たツール類や他者との意見交換で得た情報のおさらいを踏まえて、「行動計画書」に織り込みつつの個人ワークを実施しました。その後講師からの俯瞰的視点の共有がなされ、より高次の目線から自らの行動計画書を見つめ直したうえで、グループに分かれて各受講者から共有と意見交換・相互アドバイスを実施しました。その過程を経て「行動計画書」の具体化が進み、さらにやりとりを深めるなかで他受講者の過去の成功事例や、逆に失敗事例の共有にも繋がり、より具体的アクションのイメージアップにつながりました。(なお実際活動を行ってみてどうだったか、について、受講者同士のWebexでのフォロー意見交換を別途行う予定です)
受講者からは「研修全体をとおして認識新たにJA導入に向けてモチベーションアップに繋がった」等と好評でした。
受講者の声
- ◆それぞれ事情は異なるが、各県がかかえている問題、課題の根幹には共通する部分があることが理解できた
- ◆課題解決に向けて、異なる観点からの意見を聴くことができ、参考となった
- ◆講師も交え深い議論ができて、解決策のイメージの輪郭がつかめた感じがしている
- ◆各県の参加者から県域の情報や課題などの共有もできた点が有意義だった
- ◆導入しようと考えているJAへ、具体的一歩を踏み出していきたいと思う
担当講師の声
株式会社ビジネスコンサルタント
角倉 正晃 講師
渉外活動変革プランは、今後JAとして組合員・利用者と長い信頼関係を構築していくために渉外担当者がライフプランサポートを実践するための基本的な道筋を示したものです。そして、渉外担当者が重点顧客世帯に対して顧客本位の提案活動を展開することによって、継続的にJA利用が促進されることを目指しています。
本研修では、県域担当者として「渉外活動変革プラン」の本質をとらえ、JAの渉外担当者が自信を持ってお客さまと向き合い、提案できる仕組みをJAの状況に合わせて導入を検討していきます。受講者同士で積極的に情報交換、アドバイスを行うことによってお互いの仲間意識が高まり、変革推進意欲を醸成しています。県域JAでの導入イメージを具現化する議論を通して、JAが従来の推進活動から脱皮していくための支援アクションプランを設定します。