CS・ES向上(信共合同)研修

 2021年5月26日(水)~27日(木)の2日間、県域職員を対象とした全国研修「CS・ES向上(信共合同)研修」をオンライン形式で開催しました。本研修は農林中央金庫と全国共済農業協同組合連合会が連携して2020年度に新設した研修です。今回、信用からは6県域・10名、共済からは9県域・17名の参加があり、うち4県域は信用・共済同時参加となりました。

 JAにおいて組合員・利用者のライフステージに合わせた最適な金融・保障サービスを提案・提供するためには、そのベースとなるCS・ES向上へ向けた取組みが不可欠です。従来、信用事業・共済事業それぞれで行ってきた「CS・ES改善」や「支店力強化」の取組みを統合した「CS・ES向上プログラム」について、各県域での円滑な展開を後押しするのが本研修の目的です。

信連・統合県支店、県本部受講者がオンライン上で参集

信連・統合県支店、県本部受講者が
オンライン上で参集

映像資料を効果的に活用

映像資料を効果的に活用

 研修は品川研修センターを配信会場とし、研修講師のほか、「CS・ES向上プログラム」を所管する、農林中央金庫JAバンクリテール実践部および全国共済農業協同組合連合会全国本部JA支援企画部の担当職員も参加し、オンライン形式で実施しました。

 初日は、全国共済農業協同組合連合会全国本部の挨拶からスタートし、「CS・ES向上プログラム」の全体像の説明、各県域における課題の共有(グループワーク)という形で進行していきました。グループワークについては、参加者を複数に分けるブレイクアウトセッション機能も活用し、より密度の濃いディスカッションを行いました。また、プログラムの肝となるCS向上ミーティングについては、実施を想定したデモンストレーションや映像資料により、必要なポイントを視覚的に習得しました。

 2日目は引き続き映像資料を活用しながら、プログラムに含まれる各種ミーティングの進め方を学びました。最後に、グループワークで各県域における展開方法を協議・検討し、グループ毎にとりまとめ・発表を行いました。

グループワークの様子

グループワークの様子

デモンストレーションの様子

デモンストレーションの様子

 研修ではオンラインの各種機能を駆使することで、受講者から「全体像、内容が理解できた」、「話し合いの機会が多く設けられており有意義な情報交換ができた」等の意見をいただきました。また、「信共連携の機会がこれまであまりなかったため今回交流を深めるよいきっかけとなった」等、信共連携の”熱”を生み出す機会創出につながったとの声もいただいております。

 農林中金アカデミーでは、「事業の垣根を越えた連携活性化」、「利用者目線の強化」を進めていける人材の育成についても前向きに取り組んでおります。県域での信共連携の取組み進展に向け、本研修を有効にご活用いただきますようよろしくお願いいたします。

担当講師の声

㈱マネジメントサービスセンター
安田 成毅 講師

安田 成毅 講師

 JA組合員・利用者からすれば、信用事業も共済事業も同じJAであり、そこを分けて意識することはほとんどないと思います。本研修では、地域社会から選ばれるJAを実現するため、事業の枠にとらわれず利用者からの支持を得ることや職員の満足度を高めることなど、ボトムアップの取組みを主眼に置いております。
 今回、信共合同研修ということで、信連・統合県支店、共済連県本部から同じ研修に参加いただく形となりました。特に、信用・共済同時参加の県域においては、研修内でディスカッションを重ねるなかで、相互理解が進み具体的な県域展開方法まで議論が進んでいた様子が伺えました。
 「CS・ES」は組織の基盤であり、信共連携を進める入口としても取り組みやすいテーマだと考えています。本研修もご活用いただきながら各県域において事業の垣根が取り払われていくこと、そしてその先に、事業を跨いだイノベーションが生まれることを期待しております。